「ウッドショック」という言葉を聞いたことはありますか?
輸入木材が不足し、木材全体の価格が高騰する状態のことです。このウッドショックが、日本の住宅市場を直撃しています。そこへ追い打ちをかけるように、木材以外の建材や設備まで軒並み値上がりしているのです。気になる住宅の価格は、今後どうなってしまうのでしょうか?
ウッドショックの背景
ウッドショックが騒がれ出したのは昨年のこと。アメリカではコロナ禍での在宅需要の高まりとともに、住宅ローンの低金利政策が打ち出され、家を建てる人が急激に増えました。これがきっかけとなって世界的な木材不足になりました。輸入材に頼っている日本では木材が足りなくなり、国産木材の価格も上昇。必要な木材の確保ができず、住宅の建設に大きな影響が出たのです。
それだけではありません。今、懸念されているのがロシア発のウッドショック。世界有数の森林大国であるロシアは、ウクライナへの軍事侵攻による経済制裁を受けているため、ロシア産の木材の入手が困難になり、価格高騰に拍車がかかるおそれが考えられています。
価格高騰は木材だけではありません
世界的な原油価格の高騰などを背景に物流コストも上昇し、すでに鉄や銅、アルミニウムなどの金属の価格も著しく高騰しています。
そのうえ、住宅の設備には原材料をロシア産に頼っているものが多々あります。ステンレスの原料となるニッケルや、半導体に使われるパラジウムなどはロシアが主要な生産国のため、供給が滞る懸念から価格が高騰しています。
ほかにもウクライナ情勢がさまざまな原材料価格の高騰に拍車をかけ、住宅に必要なありとあらゆるものが値上がりしているのです。
こうした状況を受けて複数の住宅設備メーカーが、実際にキッチンやトイレ、ユニットバスなどの値上げをすでに発表しています。
今後の家づくりの見通しはどうなる?
世界経済の動向に左右されるため、簡単に予測することは難しいのですが、住宅の建築費用は上がることはあっても下がることはないという見方が妥当のようです。
だからといって、憧れのマイホームを諦めてしまうのではなく、まずはどんな家がほしいのか、改めて見直してみてはいかがでしょうか。例えば、建築面積を小さくしたり、住宅設備のランクを下げるといった工夫で支払う金額を抑えることも可能です。
また、「子どもが小学校に入学するまでに家がほしい」というように、家づくりに期限のある場合は、早めの契約をお勧めします。なぜなら、建材や設備は契約してから調達するのが一般的。住宅資材が手に入らないなんてことのないように、余裕のある工期が必要です。少しでも早い調達が、結果として価格を抑えられることにつながります。
いかがでしたか。
大成住建では、ビルトインガレージのある家をはじめ、狭小地や変形地にもしっかりと対応し、家づくりの夢をかなえるためにあなたをサポートします。
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