新築するなら電気自動車用のコンセントを設置しよう

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注文住宅を計画するにあたり、将来を見据えた家づくりが求められます。家族が快適に過ごすための居住性や住まいの性能、導入する設備など、さまざまな要素があるなかの一つに、EVコンセントを準備しておくべきかどうかも検討する必要があるようです。

EV、PHV、EVコンセントとは

そもそもEVコンセントは何に使うのかわからないという人のために、ここでエコカー用語を簡単に説明しておきます。
まず最初によく耳にする「EV」。これは「Electric Vehicle」の略で、電気自動車のことです。 自宅や充電スタンドなどで車載バッテリーに充電を行い、モーターを動力として走行します。次にあまり聞き慣れない「PHV」。これは「Plug-in Hybrid Vehicle」の略で、プラグインハイブリッド自動車のことです。簡単に言うと、外部電源からの充電が可能なハイブリット自動車ということになります。つまり、EVコンセントとは、EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)に外部給電するためのコンセントのことです。

これからは電気自動車の時代?

SDGsが叫ばれる昨今、私たちは地球環境にできるだけ負担をかけない生活が求められています。EVやPHVは、環境への負荷が少なく、しかもランニングコストを抑えることができるため、そう遠くない未来にEVやPHVが主流となる時代が来ることは、ほぼ間違いのないことのようです。
EVやPHVの購入を考えているのなら、当然ですが電気による充電が必要になります。最近は街の中で充電スタンドを見かけるようにはなりましたが、まだそれほど多くはありません。それならば、いっそのこと自宅で充電ができたらいいですよね。
家庭用の充電設備は大きく分けて、壁付けタイプのEVコンセントのほかに、自立式の充電スタンドがあり、特に後者は、表札やインターフォン、照明、郵便ポストなどを装備し、機能性やデザイン性を高めたさまざまなタイプが各メーカーから出ています。

EVコンセントを設置するメリット

EVコンセントを自宅に設置するメリットは、何と言っても効率のよさ。街の中の充電スタンドを利用する場合、急速充電スタンドであっても充電時間に30分はかかります。ましてや週末や休日には混雑して待ち時間が発生する場合もあるでしょう。EVコンセントが自宅にあれば、帰宅してから充電をしておくことで、翌朝には満タンに充電された状態で出かけることができて効率的です。
しかも、EVコンセントを設置するのにあたり、新築時であれば数千円~と安い費用で済みます。ところが、後からEVコンセントを設置しようとすると、工事が大がかりになって費用がかさみ、配線が露出するなどのデメリットがあります。
さらに、EVから家庭に電気を供給することが可能な「V2H」に対応するのも大きなメリット。「V2H」とは「Vehicle to Home」の略で、EVやPHVのバッテリーから家に対して電気を給電する仕組みで、一部のEV、PHVに備わっています。災害における停電時には蓄電池の代わりに非常用電源として役立ちます。

EVコンセントを設置する際の注意点

EVやPHVの充電を短時間でするためには高い電圧と大きな電流が必要となります。そのため、通常の家電用のコンセントは100Vですが、EVの充電には200Vのコンセントを使用します。また、電流も11~15A程度を常時消費するため、容量が20A以上の専用のブレーカーを用意しないと、他の家電製品に支障が出てしまいます。
当然のことですが、EVコンセントの設置には電気工事が発生しますので、DIYでの施工はできません。

EVとビルトインガレージの相性は?

EVやPHVにはエンジン音や排ガスの心配がありません。特に居住空間とつながるビルトインガレージとはとても相性がいいので、未来への備えとしてぜひ、ガレージ内に充電用設備を設置することをお勧めします。

いかがでしたか?
EVが主流となる時代はそう遠くない未来にきっとやってくるでしょう。家づくりを検討する際に、将来のための投資としてEVコンセントを準備しておくことは、賢い選択と言えるのではないでしょうか。

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